雲のむこう、約束の場所

ずぅーっと観たかった、新海誠の最新作、
下北のトリウッドで観てきましたっ☆


前作、全てを一人で作り上げた「ほしのこえ」から3年、
今回は作画や美術に新たなスタッフを起用してのチーム作品でした。


結論から言って、凄かったです。
映画のクオリティでこんなに感動したのはイノセンス以来かも。


背景の描き方(特に光の反射)が美しくかつ印象的で、また前作以上に天門の音楽が心の琴線に触れます。(サントラ買うかも)
そして、中学時代の叶えられなかった約束と、眠り続ける少女というこれまた紅の好きそうなモチーフw
んで、ふんだんなSF的要素がそれに色づけする、と。


以下ネタバレ含みます。


舞台は、南北に分断された日本の青森県
ユニオンに統治下の北海道(蝦夷って呼ばれてますw)には巨大な塔が立っています。
んでそれは、この世界と平行して存在する別の宇宙の空間を、その塔の周りの空間に置き換える装置だった、と。
米軍統治下の内地からは蝦夷へは行けないんですが、彼らはその塔に憧れを抱いていた、と。


しかしサユリは、中学3年の夏から目を覚まさず、その平行宇宙の夢を見続けます。
その代わり、塔の周りの平行宇宙は膨張しないんですね。


前作同様、科学の進歩によって引き裂かれる少年少女の純粋な思い、
というテーマが根底にあるような作品だったと感じられます。


劇場版となった今作では、約束の地に達するまでの過程を、
精神的成長に伴う紆余曲折、またそれに伴う2人の衝突、
また子ども達を取り巻く、抑えようもない大人の世界の事情の流れなど、
周囲の様々な要素を多すぎずかつ想像力を喚起させるような程度で、十分に描ききることができていたように思えます。


さーて、もっかいくらい観に行きたいにゃーw


http://blog.livedoor.jp/mkuresame/archives/12810105.html